海外在住で住民票どうする国民健康保険や年金、子ども手当は?

海外在住で住民票どうする国民健康保険や年金、子ども手当は?

海外在住となるときに気になるのが住民票と、それに付随する国民健康保険や年金、子どもさんがいる家庭では子ども手当の受給など。

たかが住民票とはいえ、軽視できません。
お金にも関わってくるので、しっかり知っておきましょう。


海外在住者の住民票と国民健康保険

海外在住となり住民票を抜くと、国民健康保険はどうなるのか。

A.住民票が無いと国民健康保険の支払い義務は生じません。
義務は生じないだけでなく、国民健康保険に入りたくても入ることもできません。

前年度の収入がある程度ある場合は、それによって保険料も決まるので、
支払い義務が生じなくてラッキーと思う方もいるかと思います。

が、国民健康保険は海外で病院に掛かっても適用されるんですね。
歯医者も含め、です。

家族で転出する場合は、その辺りのメリットは大きいですね。

>>住民票は海外在住でもそのまま残す?マイナンバーや住民税は?

ただ、やはり長期で海外在住となると転出していくのが一般的かと思います。
となると、転出した翌日(転出届・住民異動届を出す時に記載した転出日の翌日)から日本の国民健康保険は無効となります。
子どもさんがいる家庭では、乳幼児医療証も無効となります。

これが結構痛い、、、

現地でのお仕事があって、会社で加入できる場合はいいですが、それが無い場合、無保険ではさすがに不安ですよね。
万が一の手術や入院費を全額を自己負担するとなると、数十万から数百万以上の恐ろしい金額となることもあります。

では、健康保険が無い場合、海外在住者はどうするか。
 

海外在住者の保険1、海外旅行保険
長期渡航者向けの海外旅行保険があります。
1年単位で契約できて、以後更新も可能なものが多いです。
ただ、保険料は高めのものが多いですね。

海外在住者の保険2、クレジットカード付随の海外旅行保険
万が一の事故や病気で病院に掛かった場合や、携行品の盗難や紛失、損害などもカバーしてくれるものが多いです。
ただし、日本出国後3ヵ月までしか有効でないことや、飛行機などの旅行代金をそのクレジットカードで購入している場合のみ、など、色々と条件があるので、お持ちのクレジットカードを一度確認してみて下さい。


>>海外在住者におすすめのクレジットカード

海外在住者の保険3、現地の医療保険
現地の医療保険に加入するということも視野に入れてみましょう。
中にはワークパーミットや長期滞在VISAが必要なこともありますが、滞在国はもちろん世界じゅうで使えるものもあるので、一時帰国の際も安心です。

私の場合は、最初はクレジットカード付随の海外旅行保険で、それが切れる前に現地の保険に入りました。
外国人も対象になっている保険会社は、英語の堪能なスタッフがいたり、英語の契約書が用意されていることもあります。
日本人の多い国なら、日本語対応が可能なエージェントやブローカーもいるでしょう。

一般的に、年齢が上がるほどに保険料も高くなり、未成年の場合は年齢が低いほど高くなります。
6歳未満は加入できないといった保険会社もあります。

無保険だと、医療費がびっくりするような額になることもあるので、万が一のためにも加入しておくことをおすすめします。

一時帰国の時の保険はどうなる?
>>一時帰国でも国民健康保険に入れる?保険料や期間、民間との違いは?

海外在住者の住民票と年金

海外在住となって住民票を抜いた場合、年金の支払い義務も免除されます。
もちろん免除期間は支払っていないわけなので、その期間支払った場合より将来の給付額は減ることになります。

ただし、年金の場合は任意で継続できます。
これまで厚生年金で支払ってきた場合や、これまでの年金をストップさせるのがもったいないなと思う場合は任意で継続するといいですね。

子ども手当は海外在住で住民票が無くても受け取れる?

子ども手当(児童手当)は住民票がなければ受け取ることができません。
住民票を抜く直前の月までは給付されるので、転出した後に1度銀行に振り込まれることにはなるでしょうが、それ以降はありません。

先ほどの乳幼児医療券と同じく、これも結構な痛手ですね。
最初からなかったものと割り切るしかありません。
 
>>住民票は海外在住でもそのまま残す?マイナンバーや住民税は?

海外在住で住民票どうする国民健康保険や年金、子ども手当は? まとめ

住民票はまたいつでも戻せるとはいえ、一度抜くとなると保険や年金、子ども手当など色々付随してくるんですね。

抜くからには、しっかり知っておかないと、出国後に気付いて大変!なんてことになり兼ねません。
今一度、整理して、お住まいの市区町の役場にも確認されることをおすすめします。



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