海外在住のメリットとデメリット。12年住んだ経験から思うこと。

海外在住のメリットとデメリット。12年住んだ経験から思うこと。

海外移住の理由は様々。
でも、長く住んでいると見えてくる、海外在住ならではの現実があります。

海外移住当初は問題なくても、在住年数や年齢とともに、または時代とともに状況も変わってきます。

そこで、長期的にみた海外在住のメリットとデメリットをあげたいと思います。


海外在住のメリットは

ではまず、海外に住むことで起きるメリットを挙げていきますね。
もちろん個人差はあるでしょうし、住む地域や国によって状況は大きく変わってくるのは当たり前なので、経験談としてご参考までに、です。

海外在住メリット1

新しいことに挑戦できる
もちろん日本にいても色んなことに挑戦できますが、例えばその国でしかできないことを経験できるチャンスでもあります。
言葉や文化、環境の違う中で、新しい仕事を始めるだけでも大きなチャレンジです。

海外在住メリット2

ここが変だよ日本は!に気付く
これまで当たり前だった日本での常識が、海外では全く通用しない。
当たり前だと思ってたことが、全く不要なことだった。
何の疑問も持たずにやってきたけど、よく考えたらおかしいよね?
みたいな、井の中の蛙大海を知らずだったことに気付くことも多いかと思います。
そういう面を、身を持って体感できるのは、大げさかも知れませんが今後の人生に大きく影響を与えることでしょう。

海外在住メリット3

日本の素晴らしさに気付く
上記と逆ですね。
海外から見たら驚くべき日本の常識、それができる日本人って素晴らしいな、と気付かされます。
もちろん、その裏には過剰サービスや残業、ストレスなどもついてまわるのも理解できるのですが。
お陰でたまに帰国すると、例えば店員さんに対しても「そんなに謝らなくていいですよ」と優しくなれます(笑)

海外在住メリット4

色んなジャンルの人と出会える、付き合える
海外在住となると日本人同士のコミュニティはぐんと小さくなります。
その分、日本で暮らしていると知り合わないようなタイプの方と知り合ったり、交流することもあります。
もちろんこれは苦手な人にとっては全くメリットでは無いですし、逆に言えばちょっとおかしな方とも知り合ってしまう可能性もあるので、慎重に相手は選んだ方がいいですね。

海外在住メリット5

言葉が話せるようになる
住んでるだけでその国の言語が喋れるようになるわけではありません。
問題なく意志疎通ができるようになるには、勉強しないと無理でしょうし、ある程度のレベルに達するにはそれなりの努力も必要でしょう。
が、環境としては日本にいるよりは恵まれてはいるかと思います。

海外在住のデメリットは

では続いて、海外で暮らすデメリットを挙げてみます。
メリットと同じく、住む国や個人的環境で違ってくるかと思いますので、ご参考までに、です。

海外在住のデメリット1

役場の手続き
海外に住んでいて住民票が無いといっても、戸籍は日本にあるわけで、パスポートも国籍も日本です。
となると、何か手続きが必要なときに、日本の役場の戸籍謄本などが必要なことも出てきます。
現在のところ、私の知る限りですが日本の役場は海外への発送などに対応してくれません。
それどころか、私の戸籍のある役場ではメールでの対応すらしてくれず、問合せも電話のみです。
今後変わってくることに期待したいところですが、現状、役場の手続きは日本の家族に頼むしか方法がありません。


>>住民票は海外在住でもそのまま残す?マイナンバーや住民税は?

海外在住のデメリット2

距離的な問題
例えば冠婚葬祭など、親族や親しい人の一大イベントがあったときに、気軽に駆けつけられません。
また、「ちょっと実家に帰る」ということが難しくなります。
これは距離的な問題だけでなく、金銭的な問題も関わってくるので、経済的に余裕のある人にはさほど問題ではないかも知れませんね。

海外在住のデメリット3

親の介護
親だっていつまでも若いわけではありません。
高齢になったり介護が必要なこともあるでしょう。
そうなったときに、そばにいてあげられないのは辛いものです。
かと言って頻繁に行き来するのもままならない距離だと、何カ月か何年と終わりの見えない介護のために本帰国するとなると相当な覚悟が必要になります。

海外在住のデメリット4

自分が高齢になったとき
私は最近、これをよく考えます。
例えば今は会社から、または国際結婚で滞在VISAや労働許可があるかと思います。
でも自分が60歳になったら?70歳になったら?
体も今ほど自由も利かなくなるかもだし、そうなったら移動すら大変だし医療費もどうなるんだろう。
かと言って日本に本帰国するにしても親はいないし家もない、、、なんて考えると不安しかありません。

海外在住のデメリット5

子供の日本語
これは各家庭の方針や将来によって、日本語がどの程度必要かによりますし、海外でも現地日本人学校に行かせられる場合はそういった選択肢もあるでしょう。
ただ、そうでない場合は、やはり日本語力が気になるところです。
日本語で友達と話し、日本語のニュースやテレビを見て、日本語の看板や標識を日常的に目にする、日本語に囲まれた生活を送る子との差は大きいです。
話す分には問題なくても、漢字の勉強となるとなかなか大変なものがあります。

>>海外在住だと子供の日本語教育どうする?教える方法や教材は?

海外在住のデメリット6

所詮は外国人
何年住んでいようと、何十年住んでいようと、所詮は外国人です。
VISAの更新手続きや労働許可はもちろん、その国民との壁や手当の違いなどに差が出ることもあるでしょう。
永住権があると少しは違うでしょうが、それでも外国人には変わりありません。

以上、メリット5つ、デメリットを6つあげてみました。
どうするのが正解なのかも分からないことも多いです。
他にも細々としたことはありますが、気の持ちようではどうしようもないことを挙げてみました。

海外在住のメリットとデメリット。12年住んだ経験から思うこと まとめ

海外生活に憧れて、仕事ため、勉強のため、旅行で行った地に感銘を受けて、国際結婚で、など海外移住の理由は様々でしょうし、
もう帰るつもりはないと腹をくくっているか、いつかは帰るかも知れない、いつかは帰りたい、と思っているかによっても変わってくることです。
それぞれの環境によって違うこともあると思うので、私の個人的意見として見て頂けましたらです。



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