海外送金するのに最も賢いお得な方法の1つと言われる送金方法のひとつトランスファーワイズ。
ネットで簡単できて受け取りも早く手数料が格安との評判なので、実際に利用して海外送金してみました。
登録から口座開設、送金までの一連の流れを追って詳しくご紹介します。
トランスファーワイズを使ってみた
トランスファーワイズは、為替レートの上乗せなしで海外送金ができるとサービスで、手数料も他の送金方法と比べてかなり安く済みます。
トランスファーワイズとは
トランスファーワイズとは、海外送金サービス。
ただ、実際に海外送金しているわけではなく、日本国内で日本円が欲しい人と、当該国内でその国の通貨が欲しい人をマッチングさせてお金を動かしているんですね。
Bさん カナダ⇒日本に送金したい(日本円が欲しい)じゃー、Aさんの日本円をBさんに渡して、BさんのカナダドルをAさんに渡せばいいじゃない!
ということです。※実際に私たちが相手を探してお金を渡したり、特定の誰か1人と取引しているわけではありません。
これらを総合して仲介するのがトランスファーワイズ、とイメージすると分かりやすいかと思います。
手数料の計算方法や具体的な例はこちらをどうぞ。
>>トランスファーワイズの手数料と為替レート、送金日数とお得な裏ワザ
今回、実際に私が送金したのは、
日本からタイへの送金。
つまり、日本円をタイバーツにするということですね。
流れとしては、私がトランスファーワイズの銀行口座に振り込み(振込先は日本の大手銀行なので、通常の国内銀行間送金)、入金が確認されたらタイのトランスファーワイズの銀行口座からタイの私の銀行口座にタイバーツが振り込まれる、となります。
トランスファーワイズの口座開設方法
ではまず、実際にトランスファーワイズに登録してアカウントを作る方法を図解入りでご紹介します。
トランスファーワイズの口座開設に必要なもの
アカウント開設時に、送金先の口座番号などの入力も求められるので、先に用意しておきましょう。
※今すぐ送金しないという場合も、とりあえず送金先の入力をすることになります。
必ず送金しないといけないわけではなく、後でキャンセルや変更も可能で、キャンセル手数料は掛かりません。
必要なのは、
■相手(送金先・受け取る人)の氏名、住所、連絡先電話番号、メールアドレスなど。
■送金先の銀行名、支店、口座番号、名義
似た名前の銀行があるので、SWIFTコードがあると便利です。
SWIFTはスイフトと呼ばれ、英語の”Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication”の略。日本語では「国際銀行間金融通信協会」。
この番号で、銀行の識別ができます。例えば
三井住友銀行はSMBCJPJT、三菱UFJ銀行ならBOTKJPJT、香港上海銀行ならHSBCJPJTといったアルファベットコードです。
※支店によりコードが違う場合や、変更される場合もあるので、必ず取引銀行で確認してください。
そして
マイナンバーカードの無い場合は、マイナンバー通知カードまたはマイナンバーの記載された住民票(発行から6カ月以内)+写真付き身分証が必要です。
また、日本非居住者(海外居住者)はマイナンバー無しで登録・送金可能です。
詳しくはこちら⇒マイナンバー発行済の場合とマイナンバー無しの場合
トランスファーワイズのアカウント開設手順・図解入り
準備が整ったところで口座開設をしていきましょう。
➀トランスファーワイズの登録ページへ
まずは下のトランスファーワイズ公式ページを開きます。
下のようなページが開くかと思います。
※PCで表示すると画面の幅によって表示が横並びになっているかも知れません。
スマホで下のようなページが開いた場合は、
水色のボタンContinue to TransferWise.comをクリックして通常のページを開いて下さい。
もし日本語になっていない場合は、画面の一番下で言語の変更ができます。
試しに、送金したい通貨と、受け取る通貨を選択して、金額を入力してみましょう。
上の枠に金額を入力すると、下の枠に受け取り額(概算)が表示されます。
逆に、受け取りたい金額を下の枠に入力すると、送金に必要な金額が上の枠に表示されます。
➁口座開設ページへ
右上の【口座を開設する】をクリックします。
メールアドレスと希望のパスワードを入力し、緑の【口座を開設する】をクリックします。
パスワードは英文字と数字を合わせて9桁以上で登録可能です。
当たり前ですが、必ず連絡のつくメールアドレスを登録して下さい。
➂送金額を入力
「いくら送金されますか?」と質問入力画面が出ますので、送金したい額を入力します。
入金するまでは、変更やキャンセルが可能です。
入力したら下の緑のボタン【次へ】をクリックします。
また、次へボタンの上に記載されているように、
犯罪収益移転防止法の定めにより、新規口座開設時には全てのお客様に本人確認書類とマイナンバー関連書類のご提出をいただきます。10万円以上、または2回目からの送金には併せて簡易書留郵便(転送不要)の郵送による住所の確認が必要になります。
新規開設には本人確認書類とマイナンバー関連書類が必要です、と記載されていますが、海外在住者はマイナンバー無しで口座開設&送金が可能です。※2018年7月現在
詳しくはこちら⇒マイナンバーの無い非居住者の場合の口座開設方法
➃送金目的を選択
「この送金は個人的な送金ですか?または法人の送金ですか?」の質問が出ます。
選択肢は3つ【個人口座】【法人口座】【誰かの代理として】
ですが、日本円からの送金の場合、【個人口座】しか選べなくなっています。
日本円からタイバーツの法人送金は取り扱っていないこと(2018年6月に立ち上げ予定とのこと)、代理での送金は不可能なことが明記されています。
➄詳細を入力してください。
ご自身の氏名や住所、電話番号を入力します。
名前はローマ字、カタカナと別に記載する箇所があります。
住所は全てローマ字で記載します。
私は住所は日本で登録しましたが(日本円を送金するには日本の住所が必要なため)、電話番号は確認のSMSを受け取る必要があるのでタイの電話番号で登録しました。
職業欄は、日本語で「自営業」と記入しました。
➅送金相手を指定
「どなたに送金をされますか?」と表示されるので、送金する相手を選びます。
【自分自身】【その他】【法人・偽善事業団体】から選んでクリックします。
※ここで選んだ相手は今回のみの送金で、次回の送金時は別の相手に送ることも可能です。
➆送金先(受取先)の銀行口座を指定する
送金したお金を受け取る銀行口座、または送る相手の銀行口座を記入します。
間違いのないよう注意して下さい。
口座の銀行、支店名はスペルや正しい表記が分からないこともあるので、SWIFTを入力するか、銀行名のアルファベットを最初から入力していくと、ズラリと出てきますのでそこから選択すると間違いにくいです。
例えばBangkok Bank の場合、banくらいまで入力すると探しやすいです。
➇認証
銀行口座情報の確認を押したら、本人確認、認証です。
ここまで来たら、あと少し。
ここに記載されているのは、
日本からの送金には本人確認書類とマイナンバー関連書類のご提出が必要となります。
2回目や10万円以上の送金には、併せてご住所認証が必要となります。
そうなんです。本人確認書類とマイナンバー関連書類の提出が必須なんですね。
さらに2回目以降または10万円以上の送金には住所確認も必要となります。
日本に住民票がそのままあって、マイナンバー確認書類が手元にあって、10万円未満の送金は特に問題なく進めるかと思います。
※マイナンバーの無い人はこちら⇒マイナンバーの無い非居住者の場合の認証方法
マイナンバー発行済の場合
マイナンバーが発行されている場合は、2通りの認証方法があります。
➀マイナンバーが発番されていて、マイナンバーカードがある場合
この場合はマイナンバーカードのみで認証完了となります。
この方法が最も簡単な認証方法です。
➁マイナンバーは発番されているが、マイナンバーカードを受け取っていない場合。
マイナンバーカードが無い場合でも、マイナンバー自体が発行されている場合はマイナンバー通知カードまたはマイナンバーが記載された住民票+パスポートや運転免許証など写真付きの身分証明書を用意します。
上のAから1点と、Bから1点、合計2点が必要ということです。
マイナンバーカードは、それだけで身分証となりえるもので、
マイナンバー通知カードは、マイナンバーを通知するためのカードで、身分証明とはなりません。
マイナンバーカードが無く、マイナンバー通知カードまたは住基カードをアップロードした場合は、次のページで日本の運転免許証、日本のパスポート、住基カードのいずれか1つを選択します。
パスポートで説明しますね。
パスポートは、写真のあるページと、一番後ろの住所が書いてあるページの2面が必要です。
それぞれ画像を用意して、【ファイルを追加】をクリックしてアップロードします。
私は、スマホで撮影したものをアップロードしました。
後日、追加書類を求められるかも知れません。
住所をまだ書いて無い場合は、口座登録と同じ住所を記載しておきましょう。
マイナンバーの無い非居住者の場合の認証方法
日本に住民票がなく、マイナンバーが無いという場合、海外居住と宣言することで、住所確認のみで送金が可能になります。
先ほどの最初の認証画面で
右下の【これらのいずれもお持ちで無い場合】をクリックします。
「現在、日本の非居住者であり、海外に居住していることを宣言します」という文言があるので、【承諾】をクリック。
続いて
「現在、日本にお住みですか?」⇒【いいえ】
「日本国籍をお持ちですか?」⇒【はい】
をそれぞれクリックすると、先ほどのパスポート認証画面が出てきます。
もちろんですが、嘘では無く、回答が本当のものであることが大前提です。
住所確認が必要な場合の手順
トランスファーワイズで日本から海外へ送金する場合、10万円以上の送金、または2回目以降の送金には住所確認が必要となります。
簡易書留で届く郵便物に、アクティベーションコードが記載されています。
住所確認の流れ
・身分証の確認完了のお知らせメールが届く
・トランスファーワイズから郵便で簡易書留が届く
・受け取って、中にあるアクティベーションコードを確認する
・トランスファーワイズにログインして、認証画面でこのアクティベーションコードを入力します
まず、身分証の確認が完了したら、次のようなメールが届きます。
これは、登録して3日後くらいに私が記入した送金額が10万円以上だったため、自動で届いたのかなと思います。
(10万円未満の場合は登録時には届かないかも知れません。)
タイトルは【本人書類確認のお知らせ+簡易書留発送のご連絡】
そして翌日に【簡易書留発送のお知らせ】というタイトルでメールが届き、郵便物の追跡番号も記載されていました。
【郵送状況を確認する】をクリックすると、日本の郵便局の追跡ページが開きます。
このメールが届いてから数日で届く(私の場合は発送から2日後に届きました)ので、
届いた郵便物にある【アクティベーションコード】をトランスファーワイズの指定画面で入力し、コードが正確なら本人認証完了となります。
実はこれより何日か前に、【ご本人様確認が完了しました】というタイトルのメールも届いていたのですが、その時は簡易書留はまだ発送されていなかったようです。
どうしてこうなったのかは分かりませんが、上記のような発送のお知らせと追跡番号が届いたら、確実に発送されているということですね。
メールアドレスの認証とログイン
実は、最初の段階でメールアドレスとパスワードを入力するとすぐに、メールアドレス確認のメールが届きます。
差出人は、TransferWise、件名は【Confirm your email address】
なぜかこのメールだけ英語だったんですが、(これ以外はいつも日本語で書かれたメールが届きます。)
【Confirm your email address】をクリックすると完了です。
この認証をしておけば、次から問題なくログインできます。
もし、口座開設の操作途中でうっかり画面を閉じてしまったり、何かおかしくなって継続できなかった場合も、メールアドレスとパスワードさえ合っていれば、ログインして継続することが可能です。
その場合は、画面に従って、続きを入力していきましょう。
まだ登録されていなかった場合は、最初の方の段階からやり直しとなることもありますが、特に問題ありませんので落ち着いて継続されて下さい。
トランスファーワイズを使ってみた。口座開設や送金方法を徹底解説 まとめ
登録、アカウント開設ができて本人認証まで完了したら、後は送金するのみ。
ここまでの工程は最初に1度やるだけで、送金手続き自体はとってもシンプルです。
では続いて、送金方法と各種手数料の比較へ。