新生銀行の国際キャッシュカード(インターナショナルキャッシュサービス)が2018年12月にサービスを停止しました。
これまで海外の現地通貨引き出しに利用されていた方はご存じかと思いますが、困りますよね。
そこで、これまで同様、日本の銀行口座から現地通貨を引き出せる方法をご紹介したいと思います。
新生銀行のキャッシュカード海外引き出しサービスが停止に。
新生銀行のキャッシュカードは、海外で現地通貨で引き出すことができたので、現金の代替として重宝していました。
サービス停止で焦った方もいるんじゃないでしょうか。
※日本国内で日本円での引き出しは可能です。
>>海外への現金の持ち出し方法と限度額。日本円持ち込み制限にも注意!
新生銀行は、サービス利用停止に伴い、別のプリペイドカードGAIAを押しています。
あーなんか面倒だな、と思いましたが、これが意外と便利なんです。
新生銀行のキャッシュカード代替プリペイドカードGAICAとは
新生銀行が海外引き出し可能なカードとしてすすめているプリペイドカードGAICAとは、どういったものなんでしょうか。
新生銀行のGAICAカードとは
GAICAカードとは、予めチャージしておいた金額をこれまで同様に現地のATMで現地通貨で引き出せるサービスです。
これまでのキャッシュカードと大きく違うのは、VISA加盟店でクレジットカードのようにお買い物に利用できること。インターネットショッピングでも利用できます。
ただし、分割は不可能で、1回払いのみ。
さらにGAICAカードのFlex機能付きにすると、外貨でのチャージも可能となります。
新生銀行のパワーフレックス口座をお持ちの場合はこちらの利用も考慮されるといいでしょう。
GAICAカードに外貨でチャージする場合
GAICAにチャージできるのは新生銀行が取り扱っている通貨のみで、チャージした通貨はその通貨圏でしか使えません。
日本円は世界中どこの国で利用しても現地通貨で引き出せますが、例えばUSドルでチャージしたものは、アメリカ合衆国及びUSドル通貨圏でしか引き出しできません。
引き出しに為替手数料が掛からないのはメリットなので(チャージの際に手数料が掛かりますが)対応の国にお住まいの方なら利用価値が大きいですね。
対応している通貨は、
・ユーロ(ユーロ通貨圏)
・イギリスポンド(英ポンド通貨圏)
・オーストラリアドル(豪ドル通貨圏)
私はこれら圏外の国に住んでいるので外貨でチャージするメリットはありません。
新生銀行GAICAにするメリットとデメリット
GAICAカードを利用するメリットとデメリットをまとめてみます。
GIACAのメリット
・海外のATMで現地通貨で現金の引き出しができる。
・VISA加盟店でお買い物に利用できる。
・インターネットショッピングの決済に利用できる。
・チャージした金額内で利用できる。
・限度額を指定できる。
最初は、えー困ったな、面倒臭いなー、と思っていましたが、よくよく見るととても便利に進化した感があるんですね。
万が一、盗難や不正利用された場合に、限度額があるというのも安心です。
毎月のチャージ金額を決めて自動でチャージしたり、指定の金額以下になるとオートチャージすることも可能です。
定期的に日本で収入があって、それを現地で引き出したい人や、留学先の子供に仕送りするケースでは、むしろこれまでより計画的にお金の移動ができて、管理しやすいんじゃないでしょうか。
GAICAカードのデメリット
メリットをご紹介しましたが、実は知らないと驚くデメリットもあります。
海外引き出しを利用するには事前にマイナンバーの登録が必須。
GAICAカードを利用する条件は、日本に住民票があることとなっています。
海外ATMで外貨を引き出す場合は、事前にマイナンバーを登録する必要があります。
(ショッピング利用のみの場合はマイナンバーの登録は不要です。)
各種手数料が諸々掛かる
・為替手数料が4%
・カード内にチャージしたお金を口座に払い戻す際の払い戻し手数料が500円(+税)
・海外緊急再発行手数料2,000円(+税)
・引き出し手数料が1回200円(+税)
さらに、国によってはATM手数料が掛かる場合もあります。
タイの場合は1回につき220バーツ(約770円)も掛かるので、引き出す度に約1,000円+為替手数料だとトータルでバカになりません。
単純に送金だけしたい場合は為替手数料が不要なトランスファーワイズの方が圧倒的に手数料を抑えることができます。
>>トランスファーワイズを使ってみた。口座開設や送金方法を徹底解説
少額からでも送金できるので、送金先の国によってはこちらの方法が便利かと思います。
GAICAカードの利用価値をまとめると
GAICAカードのメリットデメリットを総合的に考慮すると、日本の居住者で、13歳以上なら審査無しで作れるので、海外留学のお子さんへの定期的送金としても利用できるかと思いますが、
手数料を考えると「万が一の時用のカード」程度の位置付けがいいかなと思います。
クレジットカードを持っている場合は、クレジットカードのキャッシングの方が良いんじゃないかとさえ思えます。
お住まいの国の環境と、今持っているカードと合わせて考慮してみると
より少ない手数料で送金する方法はこちら。
>>トランスファーワイズを使ってみた。口座開設や送金方法を徹底解説