一時帰国で子供を小学校に編入、体験入学できる期間や住民票の手続き

一時帰国で子供を小学校に編入、体験入学できる期間や住民票の手続き

子供が小学校ともなると、一時帰国時に日本の学校も体験させてあげられるといいですよね。
日本語の勉強だけでなく、現地の学校では体験できない、日本の学校ならではの良い点、楽しい行事などもあります。

では、海外在住の子供が日本の学校に行くための条件や手続き方法などをご紹介します。


一時帰国で子供の小学校編入できる?

海外に住んでいるとはいえ、やはり日本の学校は体験させてあげたいところ。
文化や風習を知ることもできますし、学校でしか使わないような単語(日直、学級、上履き、、、など)を覚えるいい機会でもあります。

>>海外在住だと子供の日本語教育どうする?教える方法や教材は?

海外在住で一時帰国した間に、子どもが小学校に通うことは、可能です。
その場合、一時的と決まっているものなので編入ではなく「体験入学」という扱いになります。

一時帰国時に小学校の体験入学はできるか

一時帰国中という短期間で体験入学を受け入れてくれるかどうかは、実は「その学校の校長の裁量」とのことで、学校側が断ることも可能です。

ただ、私の知る限り、一般の公立小学校なら、受け入れしてもらえることが多いようです。
(私立は無理だと思いますが、最初から念頭に入れてなかったので分かりません。)

また、義務教育の間なら小学校だけでなく公立中学校でも体験入学を受け入れてもらえることがあります。
いずれの場合も、一時帰国時に、実家や滞在先のある学区内の学校に問い合わせてみて下さい。

私は、まず市役所の教育委員会のような部署に電話したのですが、「直接学校に聞いて下さい」とのことでした。
が、学校に電話すると、「教育委員会に確認してみます」と言われましたけどね(笑)。

その後の連絡で、「教育委員会の許可が出ましたので、ぜひお子様に体験入学させてあげて下さい。」と快諾して頂きました。

一時帰国で小学校に体験入学できる期間や条件は?

では、一時帰国時に体験入学できる期間や条件はどうなっているのでしょうか。

一時帰国で小学校に体験入学できる期間は?

期間は特に決まりはなく、ご家庭次第ということになります。
うちは、最初の年は1週間(実際は祝日と重なり、4日ほどしか行けませんでした)で、翌年は3週間ほど通わせて頂きました。
1カ月ほど通う子もいるようです。

ただ、例えば数か月~半年以上となると、体験入学ではなく「編入」という扱いになり、教科書や授業道具(リコーダーや習字道具、図工に使う用具など)を揃えたり各種経費が掛かるかも知れません。
長期に渡るようでしたら、学校に直接問合せて確認されて下さい。

以下、私の子供が通った時の経験です。(地域や学校によって、または通う時期によって違うこともあるかと思います。)

体験入学中の持ち物について

日本の学校は上履き、体育館シューズ、体操服、各教科のノート、連絡帳、給食袋(ナプキンとマスク)など何かと持ち物が多いです。
どこまで用意するかは各自の判断で良いかと思いますが、入学前に持ち物を学校に確認すると良いでしょう。

体験入学中のランドセル

もう今は通学バッグとしてランドセル必須じゃない小学校も多いようです。
うちの子が通った学校はみなランドセルでしたが、体験入学中なので特にカバンの指定はされませんでした。

体験入学中の費用について

授業料は掛かりません。
給食費は全額実費で、通った日数分を現金で支払いしました。


体験入学中の教科書について

教科書は、海外の大使館で頂いた教科書があったのでそれを持っていったのですが、その学校で使っている教科書と違ったので、
隣の席の子のを見せてもらっていたようです。
漢字ドリルや算数ドリルは先生のものを貸して下さいました。

体験入学中の登下校について

体験入学中の登下校は、事故などがあっても学校では責任は持たない、という書類に承諾のサインをしました。
うちは低学年だったことと、私に時間があったため、毎日送り迎えしていました。
 

海外では親が送り迎えするのが当たり前の環境という方も多いですよね。
その場合、お子さんが小学校まで徒歩で1人で登下校するなんて心配で仕方無いと思います。
私も、送り迎えするだけで安全が確保されるのならお安いご用と毎日一緒に歩いて登下校していました。
お友達と一緒にいる場合は、後ろから付いて歩くだけにしたり、一緒に会話したり。

一時帰国で体験入学させる時は住民票のあるところのみ?

一時帰国で体験入学できるのは、住民票があるからかと思っていたのですが、どうやら住民票の有無は関係無いとのこと。
そして、どの学校に入るかも、こちらの希望と学校の受け入れ態勢次第とのことでした。

>>一時帰国でも国民健康保険に入れる?保険料や期間、民間との違いは?

私は、一時帰国の滞在先が実家で、そこが私の育った家で、その学区の小学校が私の母校であるという理由から、
何の迷いもなく母校に連絡して体験入学させてもらったのですが、
通学さえできるのなら、隣の学区の学校でも良かったようです。

体験入学初日は朝礼前に職員室で、教頭先生、担任の先生と顔合わせし、登下校時の責任についてと緊急連絡先を書いたくらいです。
住民票の提示を求められることも、IDとなるようなパスポートや免許証、保険証を見せることもなく、、、

恐らく、住民票があるうちは、「海外の学校に通っている」という証明を出していますし、氏名からも学区内に存在する家庭というのが分かっていたからでしょう。
縁もゆかりもないような地域で体験入学させる場合は、何かしらの本人証明が必要になるかと思います。

一時帰国で子供を小学校に編入、体験入学できる期間や住民票の手続き まとめ

今は5月のゴールデンウィーク明けに運動会がある学校も多く、学期も、3学期制じゃなく2学期制のところもあるようですね。
運動会の時期と被るようなら、運動会の練習開始から本番まで参加できるよう予定を組むのもいいでしょう。
中途半端に練習だけ参加するのは、先生も大変だし子供も練習時間は退屈です。

学期始めは特に、身体測定や歓迎会、家庭訪問など、通常の授業が無いことも多いです。
それはそれで、慣れない子供にはちょうどいい、と捉えるか、せっかくなのでフルで授業がある方がいいと捉えるかは個人差もあるかと思いますし、先生や学校の都合もあるかと思いますので、入学時期も含め前もって学校に相談してみるといいですね。

一時帰国の貴重な時間、やり忘れの無いようリストにしておきました!
>>日本に一時帰国中に絶対やることリスト 帰国前の準備も忘れずに!



一時帰国カテゴリの最新記事