JRの在来線や特急、新幹線などに乗り放題となるお得なジャパンレールパス(JP-Pass)。
外国人の短期旅行者向けとして発券されているものですが、海外居住の日本人でも購入・利用可能です。
そこで、海外在住日本人が利用する場合の条件やチケット購入方法、必要書類をご紹介します。
一時帰国で新幹線やJR特急などに乗る予定がある方は知っておくと便利です。
一時帰国中の貴重な時間を最大限楽しむために。
>>日本に一時帰国中に絶対やることリスト 帰国前の準備も忘れずに!
ジャパンレールパスを海外在住日本人が利用するには?
ジャパンレールパス(JP-Pass)とは、日本を観光する外国人に対して発行されるJRの乗車券です。
JR在来線はもちろん、特急列車、新幹線(のぞみ、みずほを除く)なども乗り放題。
電車だけでなく、JRバスにも乗車可能です。
※高速バスや、一部ローカル線は乗車不可なものがあります。
チケットは7日間、14日間、21日間、それぞれ大人チケットと子供チケット(6歳から11歳まで)があります。
普通車用でも、追加料金を支払えばグリーン車に乗ることが可能です。
料金は、例えば
大人33,000円 こども16,500円
となります。
※日本国内で購入した場合の値段(2018年10月現在)。
日本国外での販売価格の方が安く設定されている上、現地通貨でのレート次第ではこれよりかなり安く入手できることも考えられます。
海外在住日本人は日本国内では購入できないので、国外で購入するのみとなります。
これが、どれくらいで元が取れるかと言うと、
●名古屋から博多までが17,530円なので、1往復すると元が取れますね。
●札幌~大阪まで行くと32,400円なので、この1路線だけでほぼ7日間パスに近い金額になります。
※料金は変更になる場合がありますので、大まかな目安としてお考え下さい。
短期間で日本を縦断したい、2カ所以上の都道府県を訪れたい、という場合には利用価値がありますね。
特に日本は交通費が高いので、これがあると心置きなく旅行できるんじゃないかと思います。
ジャパンレールパスの必要書類と条件は?
ジャパンレールパスは、冒頭で触れたとおり日本を観光する外国人に対して発行されるJRの乗車券ですが、
海外居住の日本人でも購入・利用可能です。
※2017年(平成29年)3月末で日本人向けの販売は一旦終了となりましたが、同年6月より再開されました。
これは嬉しいですね。
ただし、いくつか条件があります。
ジャパンレールパスの購入条件は?
日本人のジャパンレールパスの購入資格は、以下の2つ。
1、日本の旅券(パスポート)を所持していること。
2、在留期間が10年以上であること。
これらの両方を満たしていないと、購入資格はありません。
そして注意したいのは、2、の在留期間。
下記の、正式に証明する書類が必要となります。
ジャパンレールパスの必要書類は?
JRパスの購入に必要な在留期間は10年以上ですが、これは在外公館(在留国の大使館や領事館)が発行した証明でなければなりません。
自己申告やパスポートのスタンプ、長期滞在VISAは不可です。
証明できる書類は
A、在外公館が交付する「在留届の写し」
在留期間が10年以上という条件なので、在留届の受付が10年以上前の日付になっていないとダメですね。
>>在留届はいつ出すの?出さないとどうなる?
B、在外公館が発行する「在留証明」
こちらも「現住所に住所(居所)を定めた年月日」の欄に、10年以上前の日付が記載されていなければなりません。
大使館や領事館で発行してもらえます。有料なことが多いです。
※A、Bともに、発行から6カ月以内の物に限ります。
C、アメリカ、ブラジル、カナダの永住権を持っている場合は、その国が発行する永住カード(10年以上在留していることが記載されたもの)」
※JRパスのホームページには「当面の間、特例として」と記載されているので、いずれ不可になる可能性があります。
のいずれかが必要となります。
これらは、購入時だけでなく引換券の交換時に提示を求められるので、必ず日本にも持って行って下さい。
JRパスの家族や子供の利用資格と条件
家族もJRパスの利用条件が適用される場合があります。
1、上記Aの「在留届の写し」で、同居家族として10年以上在留していることが証明できる場合。
2、小児で10歳未満の場合は10年未満の在留となりますが、同居家族として利用することが可能です。
ただし、在留10年以上の同居家族と一緒に利用することが条件となりますので、別行動での利用は不可となります。
家族全員分があれば、かなりお得なパスとなりますね。
ジャパンレールパスの購入方法
ジャパンレールパスは外国人ツーリストのためのパスなので、基本的に外国で引換券を購入した後、日本国内で本券と引き換えることとなります。
※日本国内での販売も開始されましたが、現時点では海外在住日本人は何故か対象外です。
つまり、購入したチケットをそのまま利用できるのではなく
という流れになります。
では、順番に説明します。
引換券を購入できる場所
引換券を購入できる場所は日本国外の
日本航空、全日空(ANAセールスアメリカ)搭乗、ジャルパック、およびそれらの代理店
※JR Passホームページより
日系の旅行会社と、それらを取り扱っている旅行代理店ですね。
上記は都市部に集中していることが多いですが、代理店は各地にあるかと思います。
国外でできるのはここまで。
続いて日本に入国後に引換券を本券と交換します。
引換券を本券と交換する場所
予め購入しておいた引換券は、JRの主要駅にあるジャパン・レール・パス引換所でジャパン・レール・パス本券と交換します。
交換の際に、日本のパスポート(原本のみ。コピーは不可)と、在留10年を証明する書類(前述)が必要となります。
引換券の有効期限は3カ月なので、余裕を持って購入しておくといいですね。
交換の際に、使用開始する日を指定することになるので、予定が決まってから交換に行くか、利用開始日に交感するのがいいですね。
最新情報はこちらでご確認下さい。
>>ジャパンレールパス・ホームページ
ジャパンレールパスを海外在住日本人が利用するには?必要書類と方法 まとめ
到着空港の近くに滞在しない場合は、国内の移動費だけでも結構な額になりますよね。
国際結婚や外国籍を持った子供、家族と一緒に帰国する場合は、一緒に購入しておくとお得感が出るかと思います。
交通費がネックとなっていた日本国内旅行も、フリーパスがあるとグンと気軽に動けるようになりますね。
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