タイで、車やバイクの運転免許を取得する時の実際の流れ、学科試験、実車試験についてのお話です。
私は実際に受験して見事合格!免許取得できたので、試験の詳しい内容をご紹介しますね。
注意点やポイントもできるだけ書きだしてみました。
準備編はこちらどうぞ。
>>タイで車の運転免許を取得するには~免許証の種類と日本との違い
>>タイで車の運転免許証取得に必要な条件と書類、試験を受ける場所など
タイで車の運転免許試験を取得するには
タイで免許試験を受ける場所は各県にある「陸運局」。
英語でLand and Transport Office(Provincial Land and Transport Office)とか、そういう名称になっています。
タイ語では สำนักงานขนส่ง 簡単に ขนส่ง(コンソン)と呼ぶことが多いです。
タイの運転免許試験 申請受付時間
各陸運局によって微妙に違うこともあるかと思いますが、私が確認した3カ所ではどこも「9時までに申請する」とのことでした。
新規取得のための講習は1日1回(合計5時間)なので、午前9時までに受け付けに行く必要があります。
免許試験取得までの全体の流れも、場所によって多少の違いや厳しさの差はあっても、ほぼ同じような流れだと思います。
チェンマイ陸運局の場合、8時5分前に到着したところ、この行列。
これは新規取得だけでなく更新の人も混ざっていたのですが、それでも多いですね。
2階の受付で申請書を貰ってその場で名前を記入します。
車とバイク同時に取得する場合は、申請書も各種コピーも2部必要です。
>>タイで車の運転免許証取得に必要な条件と書類、試験を受ける場所など
テストは、車の免許もバイクの免許も、最後の実技試験(車やバイクに実際に乗って運転する試験)以外は全て同じ内容です。
ですが、別々に取得すると、講習も学科テストももう1度受ける必要があります。
同時に取得すれば1度で済みます。
申請書と必要書類を受け付けしてもらったら番号札を渡されるので、自分の番号を呼ばれるまで待ちます。
免許試験の適性検査1、反射テスト
模造されたアクセルペダルを踏み、青いランプが赤に変わったらブレーキペダルを踏む、というテストがありました。
一定の時間より遅い場合はブザーが鳴って、もう一度やり直すことができます。
免許試験の適性検査2、 色彩テスト
カラーテストと呼ぶのでしょうか。
信号の色が赤、黄、緑と変わって、その色を答えます。
実際の信号の色とは違う場所で出るので、惑わされないように。
(例えば真ん中に赤が点灯したり、上に黄色が点灯したりします。)
日本語では赤・黄・青と呼ぶので、うっかりBlueと言ってしまいませんように。
その後、講習ルームに入るように言われるので、どこでも好きな席に座ります。
時間が来るとビデオが開始され、それを観ます。
タイの運転免許試験 学科講習
日本の「学科教習」的なもので、適性検査の後に事前講習がお昼休憩を挟んで合計約5時間ありました。
殆どがビデオでしたが、最後に少し、教官のような人が交通ルールや事故の注意、車両ナンバーや税金の話、試験に出るであろう問題などを教えてくれました。
講習が終わったらこの日はこれで終わり。
翌日に学科テストと実車テストに臨みます。
教室の外には、交通ルールや標識の解説が書かれた紙が貼ってあるので、休憩時間に見ておくといいです。
また、講習後に交通ルールやテストで出るであろう重要項目が載ったウェブサイトを教えてもらいましたが、タイ語のみでした。
私は後述する英語のサイトで勉強しました。
タイで運転免許を取得 学科試験と問題サンプル
免許取得のための講習を受けた翌日に学科試験を受けます。
学科試験の方法と問題のサンプル
学科試験はコンピューターで行われる4択テストです。
2019年1月現在、出題は50問、そのうち45問正解で合格です。
90%以上の正解率って、結構難易度高いですよね。
5問間違えたらアウトです。
制限時間は60分と充分な時間があるので、焦らずしっかり問題を読むといいです。
テストの言語はタイ語、日本語、英語の中から選択します。
これは最も自信のある言語で臨むのが一番なんですが、私はあえて英語で試験を受けました。
なぜなら、ネットに出ていた出題サンプルが英語だったからです。
私はこのサイトで勉強しました。
・Tougher tests for the Thai driving license
英語、タイ語、30問×3ページで合計それぞれ90問のサンプル問題があります。
英語とタイ語のサンプルは問題がちょっと違ったので、どちらで受けるかによって見るページを決めて下さい。
英語の試験問題は殆ど(90%くらい?)が上記サイトの例題と同じか、回答の選択肢が少し違うくらいでした。
もしかしたら日本語の問題もこれと同じかも知れませんが、違う可能性もあるので、無難に英語を選択しました。
分からない英単語は事前に調べておくといいです。
コンピューターでの出題なので恐らく問題はランダムに出てくるのですが、バリエーションが少ないのか、同じ問題が何度も出てきたりしました。
中には、「え?これどっちも正解じゃない?」という問題や、
(例えば適切な駐車方法のイラストを選ぶ4択で、正解イラストが2つあるとか。)
ちょっとしたスペルミスもありました。
地域によってはタイ語の分からない人に向けて英語の講習があるようですね。
バンコクでは日本語の講習もあるようです。
学科テストの合否判定
コンピューターによる学科テスト、50問全部の出題&解答が終わったら、【 finish 】ボタンを押すと終了です。
どれか分からない、不安な場合は手を挙げて監視員の人に来てもらうといいです。
解答の番号を押すと、横の緑のランプが点いて、今が何問題目かが分かります。
私は「緑のランプ=正解」だと思っていたのですが、正解でも不正解でも緑です。
押し間違えたり、前の問題に戻りたい場合は 【preview】ボタンを押すと前の問題に戻れるので、見直しや選択し直しができます。
【 finish 】ボタンを押したらコンピューター画面に正解数が出て、その場で合否が分かります。
ここで間違えた問題の正しい回答も出てくるので、合格点の45点に届かず試験に落ちた場合は特に、ここでしっかり間違いチェックして正解を覚えておきましょう。
午前の学科試験に不合格だった場合、翌日以降にもう1度受 けられます。
会場によっては当日2回目を受けられることもあるようです。
恐らく期限内なら何回でも受けられるようです。
タイで運転免許を取得 実技試験
学科試験に合格したら、実車試験です。
私の受講したチェンマイの陸運局は比較的しっかりしたコースだったと思いますが、場所によって違いがあるかと思います。
実車試験の内容とコース、ポイント
車用の簡単なコースがあって、その中に一旦停止、坂道発 進、縦列駐車、切り返し、などがあります。
もちろん、走ったことないコースで、どこを走って途中で何があるか なんて分かりませんでした。
私は、前の車に付いて走りましたが、トップバッターだったら冷や汗ものです。
一旦停止のところでは停止ライン前できっちり止まること、右折や左折時にはウィンカーを出すこと、縦列駐車は左側のラインから25cm、などのポイントがあります。
バイクも同じように一旦停止や右折左折の他、三角コーンの間をS字にくねくね曲がって通過、1本ラインをまっすぐ徐行する、などがありました。
バイクの実車試験で特に注意したいのは、一旦停止で両足をきっちり地面に付けること。
片足しか付かなかった場合はアウトです。
実技試験に合格したら
無事に合格して、合格サインを貰ったら、晴れて免許発行です。
合格サイン入りの用紙をもらって建物の中の受け付けへ行き用紙を提出、順番を呼ばれたら写真を撮って、しばらく待つと免許証を渡してもらえます。
最初は2年の一時免許(仮免許と呼ぶのかな?)、その後に5年の正規免許になり、以降は5年ごとの更新です。
免許証にTemporary の文字が入っています。
こちらは一時免許から本免許へ更新済の車の免許証。
最初の2年は、合格した日から丸2年、その後は5年経った年の誕生日までが有効期限となります。
なので、免許取得した月日と誕生日の月日の関係によっては、6年近く貰えることになります。
それと、ここはタイなので、その場で必ず名前や生タイの運転免許証の種類とバイクの免許年月日に間違いが無いか確認することをおススメします。
免許証裏面の見方はこちら>>タイの運転免許証の種類とバイクの免許
運転免許試験に落ちたら、、、
実技試験に落ちたら、3カ月以内なら再テストを受けることができます。
再テストの期限までに来れば、書類や学科試験は免除されます。
運転免許の更新期限
更新は、昔は有効期限が切れてから更新と言われたんですが、
いつの間にか事前に更新できるようになりました。
60日前から更新できるとのことですが、3カ月と言う人もいたので念のため確認されて下さい。
有効期限が切れても1年未満なら更新の扱いになりますが、1年が過ぎると新規での取得となります。
運転免許の更新に必要なものは
●パスポート
(写真のページ、VISAのページ、入国スタンプのページのコピー
●住所を証明できるもの
(イミグレーション発行の居住証明resident certificateまたは大使館や領事館発行の在留届け済証明書)
●健康診断書
(2度目以降の更新には必要ありません。)
となります。
これもいつ変わるか分からないので、行く前に電話などで確認されて下さい。
タイで車の運転免許取得。学科試験や問題サンプル、実技試験ガイド まとめ
タイの車の運転免許取得は年々難しくなっています。
それでも日本よりは随分簡単ですね。費用も安く済みますし。
無免許の罰則も年々厳しくなっているので、取得を考えている場合は早いうちに試験を受けた方がいいかも知れません。